かつどうきろく帳

てさぐりなブログ。

ハロン湾までの道のり

 ベトナムハノイ市へ行ってきた。

 世界遺産ハロン湾でのクルーズをメインにしたツアーに参加。情けないことだけど、自分たちは英語やベトナム語でのコミュニケーションがほとんどとれないので、日本語のガイドさん付きのツアーにした。クルーズということで、船好きかもしれない自分としては旅行を決めて以降、当日までの間、かなりわくわく度が高かった。

 

 ハロン湾へは、ハノイ市から北東に車で約4時間ほど。途中、怪しい土産物店に連れて行かれて豪快に買い物をしてしまうという(多分市内の土産物店の10倍くらいの価格で売ってる)、後日ひじょーに落ち込む出来事もあったけど、なかなか楽しい道のりだった。

 悪路あり、渋滞あり。ハイウェイという名の高速道路っぽくない道をすすむ4時間。とても長いようだけれども、その間ガイドのティエンさんが、ベトナムの歴史、道路事情、人々の暮らし、農作物、産業、言語など、さまざまなことを話してくれる。その話題の広さに驚いてしまった。旅行前に読んだどの本にも書いてなかったことも教えてくれた。車窓の風景と合わせてその話に耳を傾けていると、全く飽きず、居眠りもしなかった。

 車窓の風景で衝撃的だったのは、食材として運ばれる犬だった。お腹をかっさばかれて、内臓がきれいになくなった状態で、バイクの荷台で仰向けに載せられている。長年犬を飼ってきたせいか、今回の旅の中で一番忘れられない光景だった。さすがに写真を撮ることはできなかった。

 道路の埃がひどく、前も見えない状態だったので、窓を開けることができなかったけれど、郊外の農村の匂いをかいでみたかったな、と思う。ティエンさんには、窓開けたら肺の病気になる!と言われたけど。それぞれの集落の門のずーっと先に集落があるのが見えた。あの先にどんな風景があるのか、どんな暮らしをしているのか。ハノイ市街の入り組んだ感じも面白かったけれど、農村集落の様子もきっと面白いだろうと思う。ティエンさんによると、門の立派さで集落の豊かさが分かる、とのこと。

 この旅行でも、それからこの後の人生でも、興味本位でしか世界を覗かないわたしには見ることが許されないことは沢山あるのだろう。