かつどうきろく帳

てさぐりなブログ。

性格のコントロール

 笛の楽団に参加し続けて、もう3年くらい経とうとしている。1年目は様子を伺いつつ、技術不足に不安を感じながら参加。2年目は振り回されて若干の憤りを感じつつの参加。3年目は・・・すごい勢いで好き勝手させてもらってる気がする。これやりたい!っていう曲を、押しまくってやってもらったりして。さらに、他にもやりたい曲が出てくると、こないだまで押してた曲を退けて、推薦してみたりして。みんな迷惑してるだろうなとは思うけど、やったらやったで面白いじゃんって思ってくれてたら嬉しい。

 

 そんなわけで、すっかり馴染みのメンバーになってしまった。馴染みメンバーの中に一人気になる人がいる。還暦すぎたマダムだ。押しが強い性格で、彼女が苦手だと思ってる人も結構いるみたいだ。実際、私自身も彼女の言い方とか押しの強さがちょっと苦手だ。でも、そんなマダムのことが私は気になる。

 

 なぜ気になるのか、この頃よく考えていた。そして考えながら、マダムは昔の私にすごく似ていることを発見したのだ。自分が無意識に振りまいていた我の強さが、苦手だな〜と感じるマダムに共通してるんだ、と発見した。

 私は我の強かった頃の自分をすごく恥じていて、決して繰り返すまいと毎日過ごしている。自分で言うのもなんだけど、その思いは強い。誰かに何かを押し付けたり、自分のやり方を周りの状況を考えずに押し通したり、とまぁ、今のマダムとほぼ同じようなことをしていた。私に傷つけられた人は沢山いたはずだ。これは憶測ではなくて、確信だ。生きてる限り、反省し続けると思う。

 

 昔の私、と言い切ってしまうけれど、実際はそういうものは切り捨てられないものだ。昔の私は真の私の性格でもあるのだ。押しが強くて、我がまま。今はそれを、コントロールしているつもりだ。きっと、年老いたときには、その性格が爆発してひどい年寄りになるだろうとも思う。

 コントロールしているつもりでも、やっぱり底の方から滲み出るものかもしれない。我がままは、楽団で次から次へと曲を持ち込んでやらせようとしているところでも現れてる。やばいなぁ、年取って自制効かなくなってきたのかなぁとも思うけれど、欲望に勝てない。人によっては、熱意、みたいに受け取ってくれることもあるけれど、そんな良い言葉で包まれるようなものでもない。罪悪感がある。自制できないことに対して。

 

 あのマダムのことを考え始めた当初、反面教師だと思っていた。でも、よく考えたら自分自身の中に、彼女とほぼ同じ性質があって、反面教師への道を突き進んでいる自分を発見してしまった、というわけ。きっと楽団だけではなく、仕事でもそうなんだろうと思う。飄々とした人物のフリをしているけれど、もうだだ漏れだろう。

 抑えなきゃとは思うけれど、そんな努力をしたところで、私は決して良い人間にはなれないのだろうとも思う。どうせならマダムを超える我の強い人間として、好き放題やって生きればいいっていう方法もあるだろうけど、でもなるべくなら沢山の人と楽しく演奏したいし、仲良く生きていきたい。

 というわけで、葛藤中。