演奏会をつくる。
10年以上詩のブログをやっていて、冊子もつくったりしたくらい詩作に妙に執着していたというのに、それが遥か昔のことのように思えるくらい、最近は全く手をかけていない。詩の面白さを、とうの昔に忘れてしまったような心地。そんな私は最近何をしてたのか。
笛です。
もう生活が半分腐ってしまうくらいに笛をやっている現状。そんなに好きなのか私。いや、ときどき嫌気がさすんだ正直言うと。でもなぜか続けている。続けていると、時々運命みたいな音楽や人との出会いがある。だから続けてしまう。
今年に入って、演奏会を自分で作って開催した。とても骨の折れる作業だった。手作り演奏会のマニュアルを書いて配布したいくらい、色んなことを身にしみて学んだと思う。
演奏自体ではなく、演奏会にまつわる人間関係がとても厄介だった。音楽をやっている人というのは、良くも悪くも目立ちたがり屋が多い。そういう人々が成す編み目をうまいことくぐりぬけなければ、当日の成功はない。
こじれた人間関係の結び目をなんとか解くことばかりに時間が割かれて、心身追いつめられた。もう演奏会の運営はやりたくないし、そんな機会もおとずれるまい。
そう思っていたら、なんとまたやることになってしまった。断ろうと思っていたのに、結局なんやかやとやっていたら、引き受けることになってしまった。
いまはその準備を、前回のような思いはしたくない、の一心で進めている。誰も傷つけたくないし、自分も傷つきたくない。音楽は、幸福な時間に包まれているものであってほしいと思いながら、事務作業をしている。
お給料なんて出ないし、出費もかさむのに、私は何をしてるんだろう。今やっていることが、何か素敵なことに繋がっているといいのになぁ・・・。