ハロン湾 手漕ぎボートにのる
船のアクティヴィティの一つとして参加したのが、水上村訪問。例の渡し船で岩の入り組んだ場所にある中継地まで行き、そこから手漕ぎボートで村まで向かいます。
小さな漁村を通って、真珠養殖地を通り抜けて戻ってくる、というコース。
次々とボートに乗って向かう我々。漕ぎ手の方たちは紫色の制服を着ており、それが後ろの風景と妙に合っている。いい色。
自分が乗ったボートの漕ぎ手さん。6人も乗ってるから、相当体力を使うはず。道中、ふぅふぅいいながら漕いでくれます。ときどき労いつつ、励ます我々。同じボートには台湾から来たというご家族4人が乗り込みました。中国語で会話できるチャンス!だというのに、ぜんぜん言葉が出てこない悲しさ。うう、きちんと勉強しよう・・・。
遠くに村らしきものが見えてきました。
家が水に浮いてる!
一人一軒って感じなのだろうか。家の前のベランダでお茶を飲んでいる方を発見しました。どうやって生活をしているのだろう。気になるおトイレ事情。うーん。
すばらしい場所でした。
ハロン湾 船のある風景
薄曇り。テラスでは、ベンチに寝そべりながらこの奇岩風景をいつまでも見ることができる。
夕暮れ近く。ヴィクトリー号が見える。スター号のお姉さんかな?スター号と違って、すっきりとした形をしてる。夜は各船ライトアップ。きらきらした客船が無数にちらばって、静かな湾が華やかになります。
日が暮れる。島に降りてアクティヴィティに夢中な乗客たちを待つ客船が数隻。中では夕食の準備をしていることでしょう。
ヴィクトリースター号 客室とレストラン
宿泊するお部屋。入った瞬間は感動しました・・・。立派すぎる・・・。
初の船上泊にわくわくが止まらない・・・。
もちろん窓際のベッドを占拠します。
出発まもない時間の、バルコニーからの風景。
船が・・・船がたくさんあるっ・・・!鼻血がでそうです。
ハロン湾周辺は開発がすすんでおり、海上工事も結構おこなわれている模様。客船もたくさん浮いてますが、お仕事船も数多く見えます。
こちらは3Fのレストラン。
翌日のブランチビュッフェ前の様子。各テーブルには各国の国旗が配され、どのテーブルにどこの国の人が座っているか分かるようになっています。自分が分かる範囲だと、マレーシアや台湾、フランス、スペイン等の旗がありました。
内装の色合いは落ち着いていて、リラックスできます。ここで、お昼、晩ご飯、翌朝、ブランチ、と4食いただきました。どれも美味しかった。晩ご飯はコース料理で、メインはお魚。川魚っぽい匂いで、若干の癖がある感じ。
景色を眺めながら、ゆったりとおいしいご馳走をいただく幸せ。ハロン湾の奇岩風景は広範囲で、1500㎢あるそう。1泊2日でも周りきれないだろうな。この湾を約1000隻の客船が行き来しており、うち7割が日帰り観光船だとか。日帰りはちょっともったいない。船上泊にして良かったなぁ、としみじみ。
ハロン湾 ヴィクトリースター号にのる
渡し舟で沖に向かうこと5分。ついに、今回お世話になる、ヴィクトリースター号に乗り込む。
近づきすぎて全貌を撮るチャンスを逃した・・・。テラスも合わせて4F建の船。1〜2Fが客室。3Fがレストラン。自分たちの部屋は2Fのバルコニー付のお部屋でした。キャプテンのおわす操舵室のすぐ近く。ティエンさんはエンジン近くの1Fの部屋だそうで、音がうるさいとぼやいていた。仕事ってどこ行ってもそういうものなのだね・・・。
翌日朝に撮った、船の全体写真。帆を張ってます。
ぽてっとしてかわいらしい。
ハロン湾 客船までの渡し船にのる
ハロン湾の港で、今回乗船するヴィクトリースター号の船長さんを発見。
きりっとした雰囲気の方。白い制服がまぶしい。船長さんと同じ渡し船で、沖に停泊している本船に向かいます。2日間よろしくおねがいいたします。
渡し船の運転手。運転席をのぞいたら、謎のメーターが2個ついてました。レバーとハンドルで操作。これだけで運転するのかぁ・・・。操作が簡単そうに見えてしまう・・・。手前の黒い人影はガイドのティエンさん。ティエンさんは乗船中ほぼつきっきりで案内してくれます。ちょっとめんどくさいくらい一緒にいてくれますが、仲良くなったしまぁいっか。ティエンさんは日本語とロシア語のガイドをしており、英語は専門外なんだそうです。商魂は強い。
1台目の渡し船がヴィクトリースター号にむけて出発!ベトナムの旗をかかげて、沖に向かいます。今日の乗船客は約40名とのこと。うち、日本からは自分たちだけでした。不安・・・。
ハロン湾までの道のり
世界遺産・ハロン湾でのクルーズをメインにしたツアーに参加。情けないことだけど、自分たちは英語やベトナム語でのコミュニケーションがほとんどとれないので、日本語のガイドさん付きのツアーにした。クルーズということで、船好きかもしれない自分としては旅行を決めて以降、当日までの間、かなりわくわく度が高かった。
ハロン湾へは、ハノイ市から北東に車で約4時間ほど。途中、怪しい土産物店に連れて行かれて豪快に買い物をしてしまうという(多分市内の土産物店の10倍くらいの価格で売ってる)、後日ひじょーに落ち込む出来事もあったけど、なかなか楽しい道のりだった。
悪路あり、渋滞あり。ハイウェイという名の高速道路っぽくない道をすすむ4時間。とても長いようだけれども、その間ガイドのティエンさんが、ベトナムの歴史、道路事情、人々の暮らし、農作物、産業、言語など、さまざまなことを話してくれる。その話題の広さに驚いてしまった。旅行前に読んだどの本にも書いてなかったことも教えてくれた。車窓の風景と合わせてその話に耳を傾けていると、全く飽きず、居眠りもしなかった。
車窓の風景で衝撃的だったのは、食材として運ばれる犬だった。お腹をかっさばかれて、内臓がきれいになくなった状態で、バイクの荷台で仰向けに載せられている。長年犬を飼ってきたせいか、今回の旅の中で一番忘れられない光景だった。さすがに写真を撮ることはできなかった。
道路の埃がひどく、前も見えない状態だったので、窓を開けることができなかったけれど、郊外の農村の匂いをかいでみたかったな、と思う。ティエンさんには、窓開けたら肺の病気になる!と言われたけど。それぞれの集落の門のずーっと先に集落があるのが見えた。あの先にどんな風景があるのか、どんな暮らしをしているのか。ハノイ市街の入り組んだ感じも面白かったけれど、農村集落の様子もきっと面白いだろうと思う。ティエンさんによると、門の立派さで集落の豊かさが分かる、とのこと。
この旅行でも、それからこの後の人生でも、興味本位でしか世界を覗かないわたしには見ることが許されないことは沢山あるのだろう。